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楽天 星野監督を襲った 黄色靭帯骨化症とは

楽天 星野監督を襲った 黄色靭帯骨化症とは

プロ野球楽天イーグルス星野仙一監督(67)が腰椎椎間板ヘルニアと背骨付近の靭帯(じんたい)が硬くなって神経を圧迫する難病の胸椎黄色靱帯骨化症と診断されたと2014年5月27日発表しましたね。

手術を受けるかは未定だが、長期離脱することが濃厚で、当面は佐藤義則投手コーチが監督代行を務めるそうです。

ここで、あまり聞きなれない胸椎黄色靱帯骨化症について調べてみました。(参考:難病情報センター)

1. 黄色靭帯骨化症とは
黄色靱帯骨化症とは脊柱管の後方にある椎弓の間を結ぶ靱帯、すなわち黄色靱帯が骨化し、脊柱管が狭くなり、神経の圧迫症状が出現してくる病気です。
骨化した黄色靭帯が脊髄を圧迫することにより、下肢のしびれ、脱力などの症状が発生し、ひどい場合には両下肢麻痺などの症状をきたすこともある。また、間欠性跛行が生じることもあります。



2. この病気の患者さんはどのくらいいるのでしょうか
後縦靭帯骨化症と比べると疫学調査が少ない状態ですが、骨標本からの研究で20歳以上の胸椎下部に殆どに認められています。X線写真からの調査では約4.5%の発生率を見ています。


3. この病気はどのような人に多いのでしょうか
男女比では性差はほとんど認めません。年齢的には20歳以降に認めていますが40歳以上が一般的です。また頚椎後縦靭帯骨化症の患者さんの13%に胸椎黄色靱帯骨化症があるとの報告があり、この病気は脊柱靱帯骨化の一部分の病気と理解した方が良いと思われます。


4. この病気の原因はわかっているのですか
病気の原因は不明です。後縦靭帯骨化症と合併しやすい事実がありますが、病因ははっきりしていません。胸椎の下位に起こりやすいことは胸椎と腰椎の連結するところに負担がかかりすぎることから起こりやすいとされています。
そして、カルシウム不足によって黄色靭帯も骨化してきたのでしょう。
もう一つは血行不良です。星野監督は血圧が高そうですが、血行不良になると十分な酸素や栄養を届けることができなくなるし細胞が死んでいきます。
東洋医学的に言うと淤血(おけつ)です。
もっと詳しく言うと
冷え・湿気などが身体に悪影響を与える。
その影響が、後縦靭帯およびその周囲に及ぶと、腰で局部的な炎症が発生する。
炎症が発生した結果、血流が悪くなってしまう。
血流の悪化は、血流を「川の流れ」に例えれば、その流れに「澱(よど)み」を発生させる。この、「血液の流れの澱み」を、漢方薬では淤血(おけつ)と呼んでいます。
淤血が発生して、血行不良が起きれば、新鮮な酸素や栄養が不足してしまいます。酸素と栄養の不足は、神経とその周囲の組織に対して、「このままでは細胞が死んでしまう」という状況を引き起こします。
そのため、後縦靭帯及びその周囲の組織は、痛みとシビレという「緊急警報」とでも言うサインを出すのです。


5. この病気は遺伝するのですか
遺伝形式ははっきりしていません。しかし後縦靭帯骨化症の合併では家族内発症が認められています。


6. この病気ではどのような症状がおきますか
胸椎黄色靱帯骨化症が多いのでこの病気につき症状をのべます。初発症状として下肢の脱力やこわばり、しびれまた腰背部痛や下肢痛が出現してきます。痛みがない場合もあります。数百メートル歩くと少し休むといった間欠跛行を来すこともあります。重症になると歩行困難となり、日常生活に障害を来す状態になります。


7. この病気にはどのような治療法がありますか
神経が圧迫されて症状が出現した場合に治療の対象になります。安静臥床や消炎鎮痛剤の内服を行います。痛みが強い場合は硬膜外ブロックを行うこともあります。種々の治療法を組み合わせて経過を見ますが、神経症状の強い場合は手術を行います。この場合、骨化巣を切除して神経の圧迫を取ります。頚椎後縦靭帯骨化症が合併している場合は症状を来している部位を検査してどちらが病気の主体をなしているか決定します。どちらかはっきりしない場合、頚椎を先に手術することもあります。


8. この病気はどういう経過をたどるのですか
全く症状を来さない方もいます。また徐々に下肢症状が悪化する方もいます。症状がなくても脊柱靱帯骨化症の一部分の病気と考えられますので頚椎、胸椎、腰椎のレ線写真の検査をおすすめします。骨化症が存在することが判明すれば、定期的なX線写真検査を行った方が良いかと思います。後縦靭帯骨化症同様、些細な外力、転倒等に注意しなければなりません。


厚生労働省が難病に指定している黄色靱帯骨化症は、プロ野球では巨人の越智大祐投手やソフトバンク大隣憲司投手らが手術を受けているそうです。
星野監督には早く良くなって欲しいです。