腰がこる・だるい・重いという症状を伴う腰痛症の原因と治療
特定の病変はなくても負担が続くことで発症
腰痛症とは、X線検査などしても特定の異常が見つからないにもかかわらず、腰が痛む症状の総称で、症状のほとんどが鈍痛です。
「腰がこる」「だるい」「重い」などの自覚症状もともないます。冷房のかけすぎなどで体が冷えると痛みが強くなることもあります。
立ち仕事や物を運ぶ仕事、長時間のデスクワークや車の運転を行う人におおくみられることがわかっており、以下のような生活習慣によって腰の筋肉の疲労が蓄積した結果、起こるものと考えられています。
●悪い姿勢
猫背、胸の反らしすぎ、おなかを突き出した立ち姿勢は、腰椎の負担を増やし、同じ姿勢を続けたり、中腰での作業、ヒールの高いくつの使用などがいたみを悪化させます。
●運動不足
運動をしないと、背骨を支える腹筋や背筋が弱り、腰椎を正しく保持できなくなり痛みが起きます。
●肥満
体重が増えると、それだけ椎間板にかかる負担も増えます。さらにおなかが出ることによって、姿勢も乱れて負担が増します。
治療には筋肉を動かすことと幹部を温めることが有効
生活習慣による腰痛は、悪い習慣を改めることが最善の治療法となります。
●姿勢を正す
●運動不足の解消
無理のない範囲で、腹筋や背筋を鍛える運動を続けましょう。筋肉を強くすることは、正しい姿勢を保つうえで非常に重要。運動は筋肉のコリをほぐして血液循環を良くするため、痛みの緩和につながります。
●ダイエット
1か月に1㎏を目安に減量し、腰への負担を減らしましょう。
●温熱療法
温めると痛みが軽減する場合は、入浴やカイロで幹部を温めて血行を改善し、筋肉の緊張をほぐすのも効果的。病院でもホットパックや赤外線を利用した療法がおこなわれています。
●病院での治療
安静にした状態で骨盤を引っ張って椎間板の負担を軽減したり、筋肉の緊張を和らげる骨盤けん引療法や、薬物療法などの治療が行われます。患部を固定して保温と筋肉の動きを補助するコルセットの装着をすすめられることもあります。
しかし、けん引療法には問題があり事故もあります。アメリカのある州ではけん引療法は罰則を受けるところもあるくらい危険です。
またコルセットも最初の1週間程度はいいかもしれませんが長い期間していると腹筋が弱り逆によくありません。